今日はMITS認定音楽療法士・全国音楽療法協会副会長の吉森哲さん(61歳)の投稿を紹介します。
〜今年になってからの地元での活動〜
吉森 哲
今年になってから地元帯広市のケアハウスに音楽療法士として伺えるようになりました。
知人のお父様がそこの施設に入所しており、その知人の方のご紹介です。
利用者の方々はそれぞれが音楽療法のセッションを受けるのが初めての方ばかりで「音楽療法って?」という感じで、やや警戒されながらのスタートとなりました。
利用者の方の娘さんのヘルマンハープの演奏で始まり、それに私(エレキベース担当)と相方のピアニストで伴奏を付けました。
帯広市の隣町である幕別町出身の作曲家万城目正の作品である「リンゴの唄」を唄っていただき、演奏に合わせて打楽器やハンドベルを鳴らしていただいたりと私達なりに心を込めてセッションをさせていただいたつもりです。
最後は「皆さんが故郷の夕暮れにお友達と過ごした時間を思いだしてください」と語りかけながら「ふるさと」を唄って終わりました。
「今日はありがとうございました」とセッション終了後利用者の皆さんと握手をしている時に「昔を思いだして涙が止まらなかったよ」と言われた時には音楽療法士冥利につきる思いでした。
最近はコロナウィルス感染防止の関係で伺う事ができていませんが、現在の状況が落ち着けばまた伺わせていただくよう施設管理者のかたとお話をさせていただいています。